茨城県つくば市・土浦市を拠点に高断熱、耐震設計の新築注文住宅を施工する工務店です。完成見学会も定期的に行っています。

2017年3月21日

空き家問題③

空き家問題について最後の今回は、現状と問題についてお話し致します

まず空き家になるとどんな問題が起こるのでしょうか?

一つ目は放火などによる火災及び不審者の侵入に対するリスクです。大概空き家の管理者は近くにいるケースは少なく普段ひとけがありません。夜間に不審者が入っても誰も気づかない場合だってあります。事件や事故が起こる可能性は大きいのです。

二つ目はメンテナンス不足による破損・倒壊です。形あるものいつかは壊れます。そのためには普段からメンテナンスが必要です。こないだの震災で倒壊した家がいまでもそのままの状況で放置されている現場を目撃する事も多々あります。このような状況で地震や台風などの災害に見舞われた場合、近隣の住宅にまで被害が及ぶことも決して少なくありません。

三つ目は景観の悪化です。落書きや庭の植栽が伸び放題、雨水などが溜まって蚊が大量発生など見た目や実害も含めて近隣の方はあまりいい気分はしません。社会問題にもなっている「ゴミ屋敷」などもこの部分に含まれます。

皆さんの近くで空き家があって現状管理されずになにかトラブルがあった場合、通常市町村に連絡をして対応してもらう事が出来ます。市町村では空き家の管理者に連絡をして対応するようにしてもらいますが相続の関係で権利者が変更されていないケースやそもそも相続自体がされていないケースがあります。そのため管理者が特定できず、連絡を取る事が出来ない場合もあります。

こうしたいろいろな問題を受けて平成22101国で初めて埼玉県所沢市が「所沢市空き家等の適正管理に関する条例」制定致しました。この条例は助言・指導・勧告・命令及び氏名の公表、最終的には強制撤去などが可能で、現在200近くの市町村で条例を導入しています。

また国土交通省でも「空き家再生等推進事業」で補助事業を行っているなど国や自治体も積極的に動いています。ただし公的な事業がどこまで足を踏み入れられるかは不透明です。現に強制執行による解体工事の費用を管理者から徴収する事が出来る場合は少なく、費用が宙に浮いてしまう事も多々あるようです。その費用を最終的に税金で賄うというのは納税者の立場からすると釈然としないものがあります。やはり個人レベルで今後相続する可能性のある不動産について、じっくり勉強をして来たるべき時が来るまでにしっかり備えるしかないのかもしれません