茨城県つくば市・土浦市を拠点に高断熱、耐震設計の新築注文住宅を施工する工務店です。完成見学会も定期的に行っています。

2017年2月27日

空き家問題②

前回では数字によるデータを書かせて頂きましたが、今回は空き家になる理由について触れていきたいと思います。

【入居者の事情】
まず空き家になる家というのはおおむね高齢者が住んでいて、その方が亡くなるもしくは施設に入所したために起こる事がほとんどです。亡くなった場合は相続という処置が取られますが、施設に入所した場合、その高齢者が健在であるためそのまま空き家になるケースが多いと考えられます。その場合は入居していないので住宅のメンテナンスに費用をさく事はなかなか難しいと思われます。

【相続】
それでは次に亡くなった場合の相続はどうでしょう。地域性もありますが茨城県で考えた場合、最近では長男でも実家とは離れた場所に住宅を建てる時代です。自分の持ち家があるため、相続した住宅に住む事は極めて少ないと考えられます。つまりそのまま空き家になってしまう事が多いのです。

【相続人の事情】
相続人が複数人いた場合に持分という分け方が出来ます。その場合に相続した不動産で何か物事を起こそうとしても相続人全員の了承が必要です。一人が売却したいと思っていても、もう一人が「昔住んだ愛着がある家だから売りたくない」といえば何も出来ないのが現状です。また現在の相場で売るのは死んだ親に申し訳ないと思っている方もいらっしゃるようです。

【解体費と固定資産税】
空き家のままではなく更地にする方法もあります。その場合に解体費が掛かります。現在の相場からすると解体工事に150万円~250万円ぐらい掛かる可能性が大きいです。果たしてそれだけのお金を更地にする目的だけで出す方がいるのでしょうか?また仮に更地に出来た場合でも、固定資産税の控除がなくなり最大固定資産税が6になるケースもあるからです。そこまでして更地にする相続人がいるのでしょうか。ずるずると空き家になってしまう事が多いと思います。

【市場価値】
更地を売却
する目的があるとします。中古付きの土地だと売れにくいためやはり解体は必要です。つまり売る前に持ち出しのお金が必要になります。それに売れる保証もありません。また思ったほどの金額にならないのが現状の相場だったりします。場所によってはまったく売り物にならないものもあります。また壊さずに賃貸で貸す方法もありますが、こちらもそのままというわけにはいかず、リフォームが最低限必要です。中古住宅として売却する場合も同じです。つまり市場価値がどれだけあるかを相続前に見極める必要があります。これからの時代は安易にもらえるからといって何でもかんでも相続する時代ではないのかもしれません。売れなければ毎年無駄なお金が掛かる(固定資産税)お荷物になってしまうのです。

 

国土交通省では空き家を所有している約15千人を対象に調査したところ、実に7割の方は特になにもせず放置している状況である事がわかったそうです。

 

次回では空き家がどのような問題に発展しているかについてお話ししていきたいと思います