茨城県つくば市・土浦市を拠点に高断熱、耐震設計の新築注文住宅を施工する工務店です。完成見学会も定期的に行っています。

2015年2月23日

笑えないお話し 大震災編

今回は 笑えないお話し 大震災編 をお送り致します

<お金持ちはすごいな~のはなし>

プロローグ
今回のお話しは早いものでもう4年近くになる大震災の時に起こったお話しです

一本の電話
知り合いのSさんは埼玉県にお住まいです
現在は定年されていて奥さんと娘さんの3人で住んでいます
震災後1年以上が過ぎたある日、Sさんから電話がありました

S「実は福島県白河に7年前、別荘を建てたんだけど」
S「その家がさ・・・・・」
私「どうされたんですか?」
S「家の一部が壊れちゃったんだよね」
S「直すのにどのくらいかかるか見に行ってもらえないかな?」
私「わかりました」
という事で、その後予定をたてていざ福島に向かう事になりました

これは一体?
自動車に揺られて2時間、別荘地に着きました
ここはよく見かける管理会社が運営されている別荘地で、
入り口に管理棟があり、そこを通らないと入れない仕組みになっています
逆に言えば誰が来たかすぐにわかります
この別荘地のすべての建築をこの管理会社が行っています
管理棟で受付を済ませ、いざ現場に向かいます

そこで目にしたのは・・・・・
とても信じられない光景でした
家はL字の形をしているのですが、L字の先が無残にも屋根・壁・床すべてがなくなっていました
そしてすべての窓が歪んで開きません
内壁・外壁は至る所に割れが生じています
家全体が歪んでいてとても直すレベルの話しではないのです
私はただただ絶句です
とても築7年の家の壊れ方ではありません
私はここから調査を開始しました

まじか!
まずどうしてこのような壊れ方をしたのか、建物の隅々まで見ました
勿論調査のため施主の了解の元、一部壁を撤去しました

その結果・・・・・
構造体にかなりの不備が見つかりました

①筋交いの取付に問題がある
②法律に沿った金物をほとんど使っていない
③地盤調査をしていないので、地盤の弱さを加味していない
④その他大小もろもろ

私は冒頭の「まじか!」を連発、連発、連発・・・・・
正直これほど酷い造りはなかなかお目に掛かれるものではありません

エピローグ
<リフォームは不可、建て替えが妥当>調査後上記の結果報告書を作成していました
そんな矢先にSさんから電話がありました
内容はというと、私たちが調査した後に管理会社が我々の行動を不審に思い、Sさんに確認していたようです
そこで施工ミス?施工不良?手抜工事?が発覚する事を恐れた管理会社がSさんにこういう提案をしたのです

管理会社「実は弊社のお客様がSさんの住宅を自分で直すから譲ってほしい」
管理会社「ただその方はすぐに直せないので一度弊社で買い上げる条件ならいいと言っている」

Sさんはその管理会社の担当にまんまと口車に乗せられてしまい、
なんと土地代だけの300万円で売ってしまったというのです
私は「はあ?」という思いで、
Sさんにこれは建築会社の責任だから全額は無理かもしれないが
建築費(2,000万円)の半分くらいは最低取り返せるし、
仮に裁判になっても負ける要素はないですよとお伝えしました
しかしすでに管理会社に落とされてしまっているSさんには真実を見極めるだけの余裕はなく、
逆に調査の時に我々が撤去した壁のせいで買い取りが安くなったと言う始末
私はこれ以上お話ししても無駄と言う事を悟りこの件はここで終了させる事にしました

その後知ったのですがこの別荘地には300軒近い別荘があるそうで、
その実に8割の250軒が大小ありますが被災したとの事です。
当然Sさんぐらい被災している方もいるわけですが、
表上揉めているような話しはないようです
理由はわかりませんが別荘地だからなのでしょうか?

お金持ちはすごいな~